最近、イライラした人をよく見かけませんか。通勤電車の中、町を歩いていても、イライラして落ち着かない人が増えているように感じます。巷では、‘キレる’が社会問題になったりもしています。日頃ストレスの多い生活をしていると、何かとイライラがつのってきます。現代社会の職場では職場や人間関係がストレスの最大の原因とか。でも、毎日のイライラの本当の原因は、もしかすると別のところにあるのではないでしょうか。 |
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なぜなら、イライラはミネラルの不足によっても起こるからです。とりわけ重要なのはカルシウムです。カルシウムが神経の情報伝達に関わっていることは先ほど説明したとおりですが、これが不足すると神経の興奮が鎮められなくなり、落ち着きがなくなり、細かいことが気になり、怒りっぽくなったりします。そして、カルシウムと同様、マグネシウムの不足もイライラの原因です。マグネシウムが不足すると思考力が低下するため、余計にイライラしてしまうのです。また同時に憂鬱な気分を招きますから『ついカッとして怒った後で自己嫌悪に陥る』といった感情の起伏も、マグネシウム不足に関係していると考えられます。また、反対に『ストレスを感じると身体から排泄されるカルシウムとマグネシウムの量が増える』こともわかっています。 |
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つまり、ストレスがかかればかかるほど、体内のカルシウムとマグネシウムが足りなくなり、よりストレスが高じてしまうのです。人間は摂取するカルシウムの量が身体か必要とする量より少ないと、血液や筋肉、そして、そして骨そのものからカルシウムを補おうとしますから、ストレスが高じた状態がずっと続くと、精神ばかりでなく身体そのものが壊れてしまいます。 |
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この悪循環を断ち切るには、継続的にカルシウムとマグネシウムを補強することが大切です。体内のカルシウムやマグネシウムが十分足りていれば、少しばかり嫌なことがあっても自分の感情をコントロールできるようになり、また体調もよくなって、イライラが鎮まっていくはずです。
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